2023年度のNコンの課題曲がいよいよ発表されましたね!
そこで取り急ぎではありますが、この曲の詩の内容や歌い方について、歌詞のみからではありますが解説していきたいと思います。
詩はこちらになります。
Official髭男dism「Chessboard」の歌詞 ※Nコンのサイトにリンク
歌詞の解説
この詩は、人生がチェスボードのようなものであると表現しています。
チェスボードは、白と黒のマスが交互に並べられた盤面で、その上で駒を動かして戦うゲームです。同じように、人生も幸せや悲しみ、成功や失敗など、交互にやってくる出来事で構成されています。
詩には、人生の中で与えられた役割や目的が何なのか分からず、自分がどこに行くべきか分からないままに生きていることや、誰かと思いが合わずに繰り返し失敗すること、過去の嫌な出来事を消したいと思っても、それが人生の中で大切な色となることが描かれています。
しかし、最後には自分で決めた場所に歩いていくことが大切であり、過去を乗り越えて成長することができるという希望が表現されています。また、時間が経つにつれて、自分が生きた証が育っていくことも表現されています。
つまり、この詩は、人生は自分で決めた道を進み、様々な出来事に出会いながら成長するものであり、過去の出来事も含めて、全てが大切な色となっていくものだということを表現しています。
歌詞のまとめ
この詩は、学校生活も人生の一部であり、自分自身を育てる経験が必要であることを表現しています。失敗や苦しい経験も成長のための貴重なものであり、自分自身が進むべき方向を自ら決めて進むことが重要であると伝えています。
歌詞に使われている詩の表現技法
では、続いては皆さんが国語科で学習した詩の表現技法から解説していきます!
比喩
「チェスボードみたいなこの世界」「幸せと悲しみの市松模様」「猫じゃらし」「綿毛みたいに風に任せ」
比喩は、あるものを別のものにたとえて表現することで、感情やイメージをより強く表現する技法です。この詩では、現実の世界をチェスボード、市松模様、猫じゃらし、綿毛にたとえ、イメージを具体的に描写しています。
反復
「行ける場所 行けない場所 目指すべき場所」「美しい緑色」「知らないままで」
反復は、同じ言葉や表現を繰り返すことで、リズムや強調を加える技法です。この詩では、同じ意味を持つ言葉を反復して、強調しています。
体言止め
「幸せと悲しみの市松模様」「繰り返す不時着の数だけ増えるメモリー」「美しい緑色」「あなたが生きた証」「消したいような過去」
体言止めとは、文の終わりを体言(名詞、代名詞、形容詞など)で終わらせる表現のことを指します。この詩では、「幸せと悲しみの市松模様」や「繰り返す不時着の数だけ増えるメモリー」などが体言止めの例です。体言止めを使うことで、詩のリズム感や印象を強めることができます。
倒置法
「幸せと悲しみの市松模様 そのどこかで息をする」や「行ける場所 行けない場所 目指すべき場所 知らないままで息をする」
倒置法は、通常の語順を逆転させることで、印象的な表現や強調を行う表現技法です。