合唱が大好きなあなたにおすすめの記事をお届けします。今回は、渡瀬昌治さん作詞・松井孝夫さん作曲の合唱曲「自分だけの道」について、楽曲の解説と歌い方のコツをご紹介します。この曲は、ある人に感謝しながら、自分の夢や希望に向かって進むという内容です。反復や比喩や対比などの表現技法が使われており、明るくポジティブな雰囲気を持つ曲です。この曲を歌うときは、自分の夢や希望に向かって進む気持ちを表現してください。この曲を聴くときは、自分の夢や希望について考えてみてください。この曲を通して、あなたにも幸せが訪れることを願っています。それでは、早速記事を読んでみましょう。😊
楽曲の概要
曲名「自分だけの道」
歌詞の解釈
この歌は、自分の夢や希望を追い求めることで幸せになれるという歌です。歌い手は、自分に教えをくれた人に感謝しつつ、自分だけの道を見つけて歩んでいきます。その道には、自分だけの夢が待っていると信じています。この歌は、反復や比喩や対比などの表現技法を使って、歌い手の思いや気持ちを強調しています。
作詞者:渡瀬昌治 さん
渡瀬昌治さんは、合唱指導者として有名な方です。宮崎県で生まれ、国立音楽大学を卒業後、調布市立神代中学校で合唱団を創立しました。NHK全国学校音楽コンクールやTBSこども音楽コンクールなどで多くの賞を受賞しました。退職後も全国の合唱指導活動を行っています。また、合唱セミナー実行委員会代表や全日本合唱教育研究会副会長などの役職を務めています。さらに、多くの合唱曲や教育書籍の著者でもあります
渡瀬昌治プロフィールさんのプロフィールページ (ameba.jp)
作曲家:松井孝夫 さん
松井孝夫さんは、日本の作詞・作曲家です。1961年12月5日に東京都で生まれました。東京学芸大学教育学部音楽科を卒業後、東京都内の公立中学校の教諭を9年間務めました。
その後、東京学芸大学附属大泉中学校や東京学芸大学附属国際中等教育学校の教諭を経て、2010年に東京学芸大学大学院音楽教育専攻を修了しました。2010年からは聖徳大学音楽学部音楽総合学科の准教授、2022年からは同大学音楽学部音楽学科の教授として教鞭をとっています
松井孝夫さんは、1987年に「マイバラード」で作曲家としてデビューしました。以来、橋本祥路さんなどと並んで、主に生徒向けの合唱曲を多数作っています。合唱曲作家としては珍しく、自ら作詞を手がけることもあります。教育芸術社からは「松井孝夫ベストセレクション」という合唱曲集が3巻出版されています
https://www.kyogei.co.jp/data_room/profile/tabid241.html https://ashitane.edutown.jp/job/workers/%e6%9d%be%e4%ba%95%e5%ad%9d%e5%a4%ab/
主な詩の表現技法
歌詞には、以下のような表現技法が使われています。
反復:
教え、夢、希望、道という言葉が反復されています。これは、歌い手の思いや目標が揺るぎないことを示しています。また、反復される言葉に合わせてメロディーやリズムも変化しており、聴き手にリフレイン感を与えています。
比喩:
夢や希望を道しるべやめざす道と比喩しています。これは、夢や希望が歌い手に方向性や目的を与えていることを示しています。また、比喩された言葉に合わせて音楽的な効果も使われており、聴き手に感情移入させています。
対比:
心がさわやかな気分と心が騒いでいるという対比があります。これは、歌い手の気持ちの変化を表現しています。また、対比された言葉に合わせて音量やテンポも変化しており、聴き手に緊張感や盛り上がりを与えています。
歌い方や演出のアイデア
この曲を歌唱する場合、以下のような歌い方や演出が効果的だと思います。
- 音色は、明るくやさしく歌うことが大切です。歌い手は、ある人に感謝しながら、自分の夢や希望に向かって進むというポジティブな気持ちを表現しています。そのため、声にもその気持ちを込めて歌う必要があります。
- また、心がさわやかな気分と心が騒いでいるという対比に合わせて変化させることが重要です。心がさわやかな気分のときは、音量を抑えて落ち着いた雰囲気を作ります。心が騒いでいるときは、活発な雰囲気を作るなど表現を工夫します。これにより、聴き手も歌い手の気持ちの変化についていきやすくなります。
- この曲を卒業式やイベントで歌う際には、演出を考える場合もあるでしょう。動きや表情を、夢や希望をもって一歩前へ進もうというメッセージに合わせて工夫するのも面白いですね。
- 例えば、この歌を歌うときは、歌詞の言葉に合わせて手や体で表現することができます。例えば、教えや夢や希望や道という言葉が出るときは、手でそれらを指し示したり、自分だけの道を歌うときは、前に進んだり、ありがとうという言葉が出るときは、笑顔で頭を下げたりします。これらの動きや表情は、聴き手にも歌い手の思いや気持ちを伝える効果があります。
歌い方のコツ
「ありがとう」いきなり感謝の言葉から入ります。導入からすでに感情を込めていないと行事の際には雰囲気が崩れます。感動の曲をしっとり歌う際にはやはり、鼻濁音の意識は必須ですね。「おしえが」の「が」は手前にnを入れてなめらかに発音してください。「ありがとう」「きぼう」など下に弧線のある言葉は「ありがとお」「きぼお」など、まぜて発音します。unis.ユニゾンなので、全員の思いを一つにして、感謝の気持ちを伝えられるといいですね。「ありがとう」のあとにありがたいことに休符が2拍あります。「あなたのおしえが」の前に息を吐く・息を吸うの動作をすることで、全員のタイミングをそろえることができます。息の音は涙腺を刺激しますので、感動の場面にはもってこいです。
細かく休符が設定されています。一つ一つの言葉を大切に発音させたい作曲家の意図が感じられます。意識せずに歌ってしまうと、おそらく何を伝えたいのかが分かりません。ここは頭の音をはっきりと発音していきましょう。div.になりますので、女声が分かれます。oはのどが閉まらないように、下あごを下げ、のどを開きましょう。メッセージ性の強い歌詞を歌う時は、細部まで発音をこだわりたいところ。「ゆめへの」の「ゆ」は「い」の口をしてから。「みちしるべ」の「み」は唇を巻いてから発音すると、はっきり聞こえますよ。
出ました。中学生が学ぶ詩の表現技法で言うところの対比ですね。ここでは女声と男声とで「さわやか」「おどって」と対比させています。同じmfでも詩に合う表現の工夫の仕方があるはずです。まず、①「さわやかな気分(おどって)」と思うだけでも表現は変わります。②伝える対象を変える。例えば、女声は誰かに伝えるように。男声は自分自身に語りかけるように歌うと、音色が変化します。
unis.にすることで大事なこと。この曲で強く伝えたいことを表現しています。言葉をそろえることを特に意識したいところ。休符がそのためのヒントになります。息を吸うという動作を視覚的に、または五感を使って感じ取り、言葉をそろえていきましょう。
クレシェンドの後、decresc.デクレシェンドですね。記号で表さないことに意図はあるのでしょうか。「自分だけの道」から視点が遠ざかる様子を表すため?それともその後のmfが設定されているから表記的な問題?意図を探るのは歌い手の大切な仕事ですね。「じぶんだけのみちを」では手前にブレスがあるので、しっかりと息を吸い、十分な息の量でクレシェンドを表現してください。「そこには」の「そ」は無声音です。息を混ぜることで感動的な雰囲気を演出できます。「ゆめがまっている」の「ゆ」は「い」の口をしてから発音するといいですね。
1番と同じで対比です。対句でもありますので、同じmfでも表現を工夫して歌いながら、対句の表現がきちんとできるよう、リズムを意識して歌いたいですね。
この曲では、あまりなかった三声のハーモニーが最後になってでてきました。「ゆめが」は男声(ド)→アルト(ファ)→ソプラノ(ラ♭)の和音を奏でます。唯一の三声になりますので、ハモりの感覚をつかめるよう、繰り返し練習していきましょう。次の二部休符では息を吐く、吸うの動作を拍に合わせて行うことで、次の「待っている」を揃えられると思います。五感で仲間の呼吸を感じ、最後のメロディを揃えましょう。
まとめ
この記事では、「自分だけの道」について、その内容やメッセージ、歌い方のポイントなどを紹介しました。この曲は、自分の夢や希望を追いかけることを歌った明るく元気な曲です。反復や比喩や対比などの表現技法が効果的に使われています。この曲を歌うときは、自分らしさや個性を大切にすることを感じながら、力強く歌ってください。